Ingress First Saturdayをやってみて

IngressのFirst Saturdayをやったときに裏方でやっていたこと

☆この記事について

 この記事は、Ingress & Wayfarer Advent Calendar 2019の3日目の記事です。

 自分は、愛知県蒲郡市で 223n というエージェント名で活動しています。また、三河INGERSSイベント実行委員会(旧:東三河INGRESSイベント実行委員会)という有志の団体でも活動しています。

 三河INGRESSイベント実行委員会では、三河地域でのINGRESSというゲームのイベント開催を行っています。メンバーはオブザーバーを含めて13名で活動しています。この委員会でFrist Saturdayという公式イベントの主催を数回やらせていただいたので、この時に裏方でやったことなどを共有できればと思い、まとめました。

Ref. INGRESSイベント実行委員会

Hint. 三河INGRESSイベント実行委員会では、一緒に活動するメンバーを募集しています!

☆ INGRESSとは

 INGRESS(いんぐれす)は、位置情報を活用したリアルタイムでの陣取り合戦のようなゲームです。2つの陣営に分かれて陣取りで戦うのがメインですが、それ以外にも陣取りの基点であるポータルを使ってプレイヤーが作ったスタンプラリー(ミッション)や、そのスタンプラリーを使った公式イベント、ポータルを結んだ三角形の陣地を使ったアート作品など、プレイヤーによってさまざまな遊び方があります。そして、今回、INGRESSの公式イベントの1つであるFirst Saturdayを主催する機会がありました。

Ref. Ingress Prime
Ref. Ingressの基本 #1 Ingressとは

☆First Saturdayとは

 First Saturdayは、ゲームでの陣営に関係なく初心者プレイヤーのレベルアップ支援や、プレイ方法などの疑問について教えてあげようという陣営フリーの公式イベントです。毎月の第1土曜日に開催しています。

☆事例(FS蒲郡 at 竹島)

 ここでは、竹島(俊成苑)で開催したFS蒲郡を例に挙げていますが、正直に言って、やりすぎているパターンです。そのことを踏まえた上で、こんなことをやっていたんだな~と軽い気持ちで読んでいただければと思います。

★仲間探し(必須)

 自分の場合は大丈夫でしたが、もしまだ一緒にやるメンバーがいない場合、メンバー探しから始まります。最低でも両陣営で各1名が必要です。

 また、特に主催(Faction Leader)をやる場合には、後述の場所探しで役所などに氏名や住所などを届け出る必要が発生する場合があります。そのため、事前に氏名などを書類などに書いてもらえるかを確認しておいた方が良いです。

★場所探し(必須)

 自分の場合は、兎にも角にも、まずはイベントを開催する場所を探すところから始まりました。

 First Saturday 蒲郡では、最初に候補地として挙がった俊成苑 の利用許可が必要であることを知っていたため、とりあえず蒲郡市の観光商工課に相談に行きました。観光商工課には、イベントを開催することと俊成苑を利用することを伝え、利用状況を確認してもらったところ、空いていたため開催場所を決定しました。

 自分たちの場合は、開催地でタープを張るなどの場所を占有することから、毎回、自治体に事前に相談しておき、必要であれば占有許可などの許可を貰うようにしています。タープなどを使用しない場合でも、公園などで開催する場合には、不要なトラブルを避けるため、開催場所を管理している自治体や管理団体などには、開催することをひとこと伝えておいた方が良いと思います。

Ref. 俊成苑

★後援(任意)

 今回、蒲郡市と蒲郡市観光協会に「後援」を申請しました。理由としては、記念ミッションに使用する写真などが欲しいことと、INGRESSを知ってもらうこと、今後計画しているMission Dayの開催などを考え、とりあえず申請してみようという軽い気持ちで申請しました。

★マップ(任意)

 Googleのマイマップという機能で、FS蒲郡の公式マップを作成しました。

 マイマップでは、観光協会から頂いた観光情報や、駐車禁止区域や集合場所などの情報などを追加しました。このマイマップは簡単に作ることができるため、可能であれば作成しておくと良いかなと思います。

Ref. FS蒲郡マップ(2019年8月)

★ホームページ(任意)

 当初、Adobe Portfolioというサービスでホームページを作成していました。しかし、このサービスではアカウントを持っている自分しか編集できないため、他のメンバーが編集できるようにWordPressに移行しました。

Ref. 当時のホームページ
Ref. 現在のホームページ

★パンフレット(任意)

 当日配布した3つ折りのパンフレットは、Adobe Indesignで作成しました。その後、データを印刷所に送信して印刷、配布しました。正直、これは本当にやりすぎだと思います。

 また、3つ折りだったこともあり、パンフレットの中身をちゃんと見てくれた人が少なかった点には驚きました。配布する際に中身を案内をすればよかったと思います。

Ref. パンフレット

★Fev Games(必須)

 First Saturdayのイベント登録は、Fev Gamesのページで登録することができます。イベントの登録後に、IFSのSlackの招待リンクが貼られているため、そこからSlackにも参加しました。

 Fev Gamesでのイベント登録は英語ですが、分からない場合にはとりあえずGoogle翻訳にかけてみて、不安な場合には過去のイベント主催者やIFSの主催者向けHangOutsなどで聞いてみましょう。

Ref. IngressFSイベント登録 ~Fev Games~

★お茶とTシャツ(任意)

 First Saturdayでは、IFSのSlackにあるJapanチャンネルで、お茶とTシャツの申し込みを行うことができます。なお、お茶とTシャツの締切は、通常のイベント登録の締切より早いため、イベント登録の募集を開始してすぐに申込みなどを行えば、特に問題なく手続きできると思います。

※地域によっては、お茶ではなくお水が商品提供されます。
※自分の場合はシャツのサイズがXLではパッツンパッツンだったため、自作で大きいTシャツを自作しました。
※まだTシャツは数着余っているので、欲しい主催者の方は教えてください。

★Telegram(任意)

 参加者の交流部屋としてTelegramのグループを作成しました。当初は主催からの連絡や、参加者の交流にと考えていましたが、実際にはあまり活用されなかったため、First Saturdayの規模では不要かなと感じました。

 また、同種のツールとしてHangOutsという選択肢もありましたが、近いうちに終了する予定があるため、今回はエージェントの利用者も増えてきているTelegramで開設しました。

★Twitter(任意)

 イベント告知として、公式のTwitterアカウントを実行委員会で作成しました。イベントの案内や連絡、観光協会などから頂いた情報などを投稿しました。

 Fev Gamesのイベント登録では、イベント案内を行うホームページまたはSNS、HangOut、Telegramなどのいずれかが必要となるのですが、個人的にはTwitterが情報を拡散させやすいと感じました。

★休憩所(任意)

 開催の前週は気温が高く、自分も熱中症にかかり倒れるなどがあったため、急きょ休憩所として会場の目の前にある公民館を借りました。当初は大丈夫だろうという予想でしたが、当日も非常に暑かったため、借りていて本当に良かったです。この経験から、日影がある休憩場所が無さそうな場合には休憩所も借りるようにしました。

★備品など(任意)

 長机やテント、椅子、拡声器などは、休憩所として借りた公民館からお借りしました。熱中症予防と受付台としてお借りしたのですが、結果的には日影となりスタッフの熱中症予防になったと思います。本当は日影のある場所で行うことが最適なのですが、芝生広場の箇所しか借りられないことや、日影のある東屋などは一般の利用者もいることからこのような形となりました。

 他にもメンバーの持出品でタープや飲み物を冷やす用のプール、板氷なども用意しました。また、今回は蒲郡市からインクを擦るとミカンの香りがする特殊印刷された名刺を頂いたので、来場スタンプを作り受付で押印して配布しました。

Ref. 配布したスタンプ入り名刺

★パスコード(任意)

 Fev Gamesに登録したメールアドレスに、当日の朝に分割されたパスコードの暗号文が送信されます。この暗号文は会場で参加者に解いてもらったり、解読済みのパスコードを公開するなど、主催者の判断で公開すれば大丈夫です。

 FS蒲郡では、解読済みのパスコードを受付に掲示しました。

★ミッション(任意)

 FS蒲郡では記念ミッションを作りました。ミッションは早めに作り申請をする方が良いです。というのも、FSのミッションではありますが通常のミッションと同じ基準で審査されるため、いつ承認されるかわかりません。

 ミッションは、最初のポータルなどに問題形式(入力させるタイプ)を含み、説明文を具体的に書き、一筆書きで回ることができるルートなどを設定しておけば問題なく承認されると思います。ただし、優先審査をしてもらう#ingressFSは、別途条件があるため確認してから使用するようにしてください。

★初心者の方向け対応(任意)

 受付では、初心者かどうかの確認をして、初心者の方にはスタッフと一緒に行動してもらい、経験値を稼いでもらう対応をしました。しかし、実際にはゲームの初心者という方より、Fev Gamesの参加登録や実績登録などの手順が分からないといったイベント参加が初めてという方が多い印象でした。ゲームの初心者の方は、一緒にイベント参加されていたプレイヤーの方が引率されていた方が多かったようです。

 また、最後の集合写真前にはMission Day 千葉ニュータウンの宣伝や、初回参加者にメダルカードのプレゼント、実績情報からアイテムカードのプレゼントなどの配布も行いました。

★実績収集・報告(必須)

 FS蒲郡では、Googleフォームによる実績の収集を行いました。当時はまだPrimeのスタッツ情報を使った収集方式ではなかったため、あらかじめパンフレットに開始時点と終了時点のスタッツ情報をメモしてもらい、それを最後にフォームに入力してもらうという方法で行っていました。

 現在は、開始時点と終了時点のスタッツ情報をPrimeからコピーして、それをフォームに貼り付けるだけで入力する項目を連絡用のメールアドレスの入力だけに減らすことが出来ました。

★ふりかえり

 主催として最優先の目標は「ケガ・事故ゼロ」でした。予想された熱中症も特になく、無事に終えることができました。ただ、先に書いた通り、このFSは色々とチカラをいれすぎた回でした。初めての主催ということもあったのですが、もう少し小規模でやってもいいのでは?と思いました。

 もし、First Saturdayを主催したい!という方は、ここまでチカラをいれなくても大丈夫です!ゆるふわで大丈夫です!!

☆First Saturdayの開催は難しくない

 主催をしてみて思ったことは、もっとFirst Saturdayを全国各地で開催すればいいのになと思います。First Saturdayを簡単に開催するなら、「仲間の用意」「場所の用意」「告知・連絡手段(TwitterやTelegramなど)の用意」「実績収集の用意」の4つが用意できれば開催することができます。

 ただ、場所の決定とTwitterなどでの開催告知は、少なくとも開催の前々月に行うことをお勧めします。早く告知すればプレイヤーが情報に触れるのが早くなるため、参加を検討する余裕が生まれることと、前月に開催している他のイベントなどで告知することができるようになります。

 開催は簡単です。ただ、あまりに人数が集まらなかった場合には、イベント要件である両陣営3名以上、合計10名以上を達成できない可能性が発生するので注意が必要です。特にMission Dayが第1土曜日に開催される場合には、多くのプレイヤーがMission Dayに参加するため、参加者数は少なくなります。

Ref. Ingress First Saturday 主催ガイド
Ref. IngressFSイベント登録 ~Fev Games ~

※他にも、こんな情報が欲しいという方がおられましたら、TwitterのDMなどで教えてください…!

Ref. Twitter (@223n_enl)

更新履歴

  • ミッションを追加
  • 三河INGRESSイベント実行委員会について追記
  • 仲間探しを追加
  • Advent calendarのリンクを追加